ソースのコンパイルの仕方
Borland C++ Compiler 5.5でのコンパイル
ソースのコンパイルの仕方
cgfgoban.exe と cgfthink.dll は無料のコンパイラ、Borland C++ Compiler 5.5 で
コンパイルすることができます。(VC++6.0、.NET2003でも可能です)
いかに簡単な解説を載せます。
\cgfgoban ... CGF碁盤
\cgfthink ... 思考DLL
1. Borland C++ Compiler 5.5 のインストール
ボーランド社のページから多少質問に答えると落とせます。
http://www.borland.co.jp/cppbuilder/freecompiler/
落としたファイル、
freecommandlinetools.exe
を実行してください。
インストールディレクトリを聞かれますので入力します。
以下では標準の
c:\borland\bcc55
にインストールされたものとします。
2. bcc55用の環境の設定
以下の3つのファイルを作ります。
C:\borland\bcc55\bin\ilink32.cfg
C:\borland\bcc55\bin\bcc32.cfg
C:\borland\bcc55\bin\bccpath.bat ... このファイルは任意の場所で構いません。
サンプルがCD-ROMの \borland\ の下にありますのでコピー、編集して下さい。
C:\borland\bcc55\bin\ilink32.cfg
に以下の1行を書きます。
-L"c:\borland\bcc55\lib"
C:\borland\bcc55\bin\bcc32.cfg
に以下の2行を書きます。
-I"c:\borland\bcc55\include"
-L"c:\borland\bcc55\lib"
C:\borland\bcc55\bin\bccpath.bat
に以下の2行を書きます。
set path=%PATH%;C:\borland\bcc55\bin\;
SET INCLUDE=C:\borland\bcc55\Include
※ 環境設定が面倒な場合は、C MAGAZINEのホームページで公開されている
setbcc というプログラムを使う方法があります。
詳しくは下のページをご覧ください。
http://www.cmagazine.jp/setbcc.html
3. ソースのコンパイル
ソースを適当なディレクトリにコピーします。
以下では C:\igo\ の下にコピーしたとします。
コマンドプロンプトを実行します。
WindowsXPでは「スタート」「プログラム」「アクセサリ」「コマンドプロンプト」
を実行します。
パスを通すために、
C:\borland\bcc55\bin\bccpath.bat
を実行します。
cd c:\igo\gui\cgfthink
に移動します。
make
で cgfthink.dll が作られます。
これを
copy cgfthink.dll c:\igo\gui\cgfgoban\
でcgfgobanの下にコピーすることで
c:\igo\gui\cgfgoban\cgfgoban.exe
を実行したときに、このDLLが自動的に読み込まれます。
cgfgoban.exe を作成するには
cd c:\igo\gui\cgfgoban
に移動して
make
を実行して下さい。
Visual C++6.0をお使いの場合は
c:\igo\gui\cgfthink\cgfthink.dsw
をダブルクリックして下さい。
「ビルド(B)」「リビルド(R)」
でDLLが作られます。
c:\igo\gui\cgfgoban\cgfgoban.dsw
をダブルクリックして
「ビルド(B)」「実行(X)」
で実行できます。
※ DLLは作成しただけでは cgfgoban.exe の実行時に反映されません。必ず
cgfgoan.exe があるディレクトリにコピーして下さい。
Visual C++ 2005 Express Editionでのコンパイル
・
Visual C++ 2005 Express Edition(無料)でもコンパイル、実行できます
Borland C++を使うよりは、こちらの方が快適に作成できます。
環境を作るのがちょっと面倒なのですが、まず、
1. Visual C++ 2005 Express Edition 日本語版 マイクロソフトのページ
からVisual C++ 2005 Express Edition 日本語版をダウンロードでしてインストールします。
これだけですと、windows.h がない!と怒られてコンパイルできないので、
2. Visual C++ 2005 Express Edition と Microsoft Platform SDK を一緒に使う
に書いてあるとおり、Microsoft Platform SDK をダウンロードしてきて、その後の設定をします。
英語のページにある、 PSDK-x86.exe というファイルを実行するとネットワーク経由でインストールされます。(時間がかなりかかります)
この後、VC 2005 Express Editionの設定をします。
ここの解説で分かりにくいのは、
手順 3. [オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトとソリューション] セクションで [Visual C++ フォルダ] を更新します。
ですが、Visual C++ 2005 Express Editionを起動した後、「ツール」「オプション」で
「プロジェクトおよびソリューション」の「+」を開いて、「VC++ディレクトリ」の「実行可能ファイル」を選択して、
この中の「$(PATH)」の下が1行空白になっています。これを選択して、ダブルクリックして
C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin
を入力します。
以下、同じように、「インクルードファイル」「ライブラリファイル」で
C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\include
C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\lib
を設定します。
設定が終わったらVCを再起動します。
この後は、cgfthink.dll の解説 にある、.NET 2003でのコンパイルの仕方、と同じようにします。